ドビュッシー:《ベルガマスク組曲》より 3. 月の光 [2018]

Debussy2.jpg♪ドビュッシーの作品中でも取り分け人気の美しいピアノ曲

ローマへの音楽留学から帰国後の1890年(28歳)に作曲された初期の作品。
前奏曲、メヌエット、月の光、パスピエの4曲からなる「ベルガマスク組曲」でも、
美しい旋律と親しみやすさから、特に人気の高い作品になっています。


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クラシック音楽を題材にしたディズニー映画「ファンタジア」では、
指揮者ストコフスキーによる管弦楽版として話題を呼びました。

また、数年前に実施された「未来に残したい名曲」アンケートでは、
ドビュッシーの作品としては「月の光」が唯一、ベスト20入りしました。


月の光 ~ドビュッシー / ピアノ名曲集
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ドビュッシー:《ベルガマスク組曲》より 3. 月の光 [2018]
Claude Achille Debussy:Suite Bergamasque 3. Clair de Lune [4:48]


http://classical.seesaa.net/Debussy-Suite-Bergamasque-Clair-de-Lune-2018.mp3


グラナドス:組曲「ゴイェスカス~恋するマホたち」第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」

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♪愛する妻に捧げられたメランコリックなピアノ曲

「スペインのショパン」とも呼ばれる作曲家・ピアニストのグラナドスは乗船が大嫌いでした。

演奏会のためにマジョルカ島に船で渡った際、グラナドスは船室に閉じこもって時計を睨んで過ごし、
バルセロナに戻ったときにはもう二度と船には乗らないと友人たちに宣言したといいます。

そんなグラナドスが奇しくも、嫌っていた船旅により命を落としたのは、何かの因縁でしょうか?

グラナドスは1911年にゴヤの絵画に触発され作曲した、ピアノ組曲『ゴイェスカス』を、
自ら2幕もののオペラに改作し、パリでの初演を計画していました。
しかし、第一次世界大戦の勃発で断念したところへ、アメリカのメトロポリタン歌劇場から
ニューヨークでオペラ『ゴイェスカス』を初演したいとの申し出がありました。

夫妻での列席を求められたものの、船旅が嫌いなグラナドスは、ためらった末にこれを受け、
1916年1月、ニューヨークで行われたオペラの初演は大成功となりました。
ウィルソン大統領の招きによりホワイトハウスで演奏会を開くことになったグラナドスは、
予定していたスペインへの直行便をキャンセルしてアメリカ滞在を延長しました。

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3月に入ってグラナドス夫妻が帰国のため乗船したサセックス号は、ロンドン経由で英仏海峡を渡航中、
3月24日にドイツ軍の潜航艇Uボートによる魚雷攻撃を受け、夫妻はその犠牲となってしまったのです。

グラナドスは救命ボートに引き上げられる際、波間に沈もうとする妻アンパロの姿を見つけました。
妻を助けようとした彼は再び海中に身を投じ、二人はもつれ合うように暗い波間に消えたといいます。

「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」は、グラナドスの最愛の妻アンバロに献呈されました。
組曲中で最も知られるこの曲は、窓辺で物思いに沈むマハと夜に鳴くうぐいすの情景を描いています。
マハとはマドリッドの下町の粋な女のことで、マホは粋な男を指します。

グラナドスの作品中、際立って物憂げなこの曲は、バレンシア地方の民謡が基になっています。
メランコリックな曲調が、どこかグラナドスと妻の生末を暗示しているかのようです。

オペラでは最後のクライマックスでマホが決闘に破れ、マハが見守る中死んでしまいます。
マハがマホを思う切なさを、うぐいすの声に託したのが「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」なのです。




組曲「ゴイェスカス~恋するマホたち」より第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
Enrique Granados:Goyescas - Los majos enamorados, parte I
4. Quejas, o la maja y el ruisenor [6:30]

http://classical.seesaa.net/Granados-Goyescas-4th.mp3


ブラームス:ワルツ第15番 変イ長調 Op.39-15 [新録音2017]

ブラームス:ハンガリー舞曲集、16のワルツ
アロイス&アルフォンス・コンタルスキー
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♪家庭向けの音楽としても大変親しまれたワルツ集

“ブラームスのワルツ”として知られるこの愛らしいピアノ小品は、
ピアノのための連弾曲集《4手のためのワルツ集(16のワルツ)》Op.39の第15番です。

1865年に出版され、畏友エドゥアルト・ハンスリックに献呈されました。
出版された時代は家庭音楽への需要も高く、作曲者も予想外の売り上げを示しました。

反響の大きさを受けて、ほかに独奏版も発表されています。
また、ブラームス自身の編曲による2台ピアノ版(第1、2、11、14、15番)も発表されています。

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楽曲ごとに様々な性格の違いが見られ、スラヴ風の愁いを含んだもの、
ハンガリー風のにぎやかな曲想をもつもの、子守唄風のもの、
夜想曲風のものとさまざまで、いずれも親しみやすい小品なのが特徴です。

今回お届けする第15番は、曲集中で最も有名な楽曲です。
2017年1月現在、NHK Eテレ「2355」の“トビハゼのトビー”のBGMとしても人気です。

独奏版では平易に書き改められた、通常版とは調が異なる曲が存在します。
今回の演奏は、原調のイ長調から変イ長調に改められた独奏版です。


* 2010年2月以来、7年ぶりの録音となります。
演奏はテンポの緩急を強め、シンプルながら豊かな表現を心がけました。


音響処理で使用するIRリバーブとは?

当ブログの[新録音]音源では、音響としてIRリバーブを使用しています。
IRリバーブとは実際のコンサートホールなどで特性を測定したデータをもとに、
そのコンサートホールでの残響を完全に再現するリバーブエフェクトです。

viennaconcerthouse.jpg

使用するのは伝統あるウィーン・コンツェルトハウスの音響。
以前より音圧も上がりダイナミックなサウンドになっています。
ウィーン・コンツェルトハウスのIRリバーブには、「大ホール 1865席」
「モーツァルトホール 704席」「シューベルトホール 366席」の3種類があり、
それらを楽曲により使い分けています。




ブラームス:ワルツ第15番 変イ長調 Op.39-15 [新録音2017]
Johannes Brahms:Walzer No.15 in A-flat major, Op.39-15 [1:45]

http://classical-sound.up.seesaa.net/Brahms-Walzer-No15-2017.mp3


ショパン:バラード 第1番 ト短調 Op.23


ショパン:バラード&スケルツォ全集
ルービンシュタイン(アルトゥール)
BMG JAPAN (2007-11-07)
おすすめ度の平均: 5.0
5 清々しさの中にある味わい深さ
5 大人のショパン
5 素晴らしい


♪ドラマチックな叙情性をもったピアノ曲のバラード

バラードとは中世の吟遊詩人が竪琴を手に弾き語っていた、
物語性のある叙情的な歌が元来の意味です。

現代でもスローでドラマチックな歌をバラードとよく呼びますが、
テンポが遅めという点を除けば、大筋は同じ意味だと言えます。

ショパンはこのバラードを初めて、ピアノ曲として確立させました。
4曲あるバラードは、ポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィッチの詩に
インスパイアされて作曲されたと言われています。

「バラード第1番」は作曲家としてのショパンにとってはごく初期の作品で、
4曲中でも特に高い人気を集めています。
陰鬱なト短調の第1主題に続いて登場する変ホ長調の第2主題(2:50)は、
いかにもショパンらしい叙情性に満ちた美しい旋律が印象的です。

シューマンも「大変優れた作品」と愛したこの曲は、
シュトックハウゼン男爵に献呈されました。




ショパン:バラード 第1番 ト短調 Op.23
Chopin:Ballad No.1 in G minor, Op.23


http://classical-sound.up.seesaa.net/Chopin-Ballad-No1.mp3


モーツァルト:きらきら星変奏曲 K.265


モーツァルト:キラキラ星の主題による変奏曲 K.265
エッシェンバッハ(クリストフ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-12-14)
おすすめ度の平均: 5.0
5高品質な演奏
5非常に端正な演奏


♪フランスの流行歌を主題にした愛らしい変奏曲

1770年頃にフランスで流行した歌曲「ああ、お母さん聞いて」
を主題にした12からなる変奏曲です。
この歌は若い娘が自分の恋のことを母親に打ち明ける
という内容の、れっきとした恋愛の歌です。

それが1806年にイギリスの詩人、ジェーン・テイラーによって
発表された、後に「きらきら星」と呼ばれる替え歌が
世界的に広まり、モーツァルトの変奏曲の題名もこれをとって
「きらきら星変奏曲」の名が一般的になりました。

一見、簡単そうに聴こえる曲ですが、
弟子の教育のために作曲されたといわれるだけあって、
様々な技巧が駆使され、
それを淀みなく弾くことが要求される難曲とも言えます。
その分、変奏の醍醐味が存分に味わえる、手放しで楽しめる作品です。




モーツァルト:きらきら星変奏曲 K.265
Wolfgang Amadeus Mozart:12 Variationen uber ein franzosisches Lied
'Ah,vous dirai-je, maman' K.265(300e)


http://classical-music.sakura.ne.jp/Mozart-Twinkle-Little-Star.mp3


スクリャービン:《3つの小品》から 練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1


アルバムの綴り~ロシア・ピアノ小品集
トロップ(ウラジーミル)
コロムビアミュージックエンタテインメント(1998-05-21)
おすすめ度の平均: 5.0
5小品を侮るなかれ!


♪神秘的な独自の音楽世界を築いた異色の作曲家

スクリャービンは19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した、
ロシア出身の作曲家、ピアニストです。
モスクワ音楽院では、同じピアノ学科のラフマニノフと
主席の座を分け合うほどの腕前で、1オクターブにも満たない
手の大きさながら超絶的な技巧を見せていました。

しかし、過度の練習などにより右手を痛めてからは
次第に作曲にも力を入れるようになり、
ピアノ曲を中心にその他、5つの交響曲などを残しました。

スクリャービンを語る上で外せないのが神秘学への傾倒で、
特にプラバツキーの神智学から大きな影響を受けています。
その関連から、色光ピアノという音と色を連動させる装置を用いたり、
音楽に視覚や嗅覚までも取り入れた総合芸術の創作に熱意を傾けていました。

その成果は主に後期の交響曲や未完の神秘劇などに反映されています。




スクリャービン:《3つの小品》から 練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1
Aleksandr Nikolayevich Skryabin:Etude C♯minor, Op.2-1


http://classical-music.aki.gs/Skryabin-Etude-C-Sharp-minor.mp3